南伊勢町阿曽浦プロジェクト

世界を知る漁師のいる漁村へ。

南伊勢町阿曽浦は全国有数の養殖マダイの生産地です。
この漁村で養殖業を営む友栄水産 橋本純さんも伊勢まだいを育てる漁師のひとり。阿曽浦の漁師の3代目として漁業に従事する橋本さんは、大学時代に休学してイギリスのアートの専門学校に留学。そのままヨーロッパ、アフリカなど30カ国以上を旅した少し変わった経歴の漁師です。

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友栄水産は、マダイの養殖のほか鮑やサザエといった水産物の卸、干物などの加工品の製造もおこなう会社。鯛の養殖、販売が事業の中心となっています。

橋本さんの案内で鯛の養殖の筏へ。静かな入り江を漁船が進む。普段あまり乗ることのない漁船の上で、潮風を楽しんでいると、船は湾を離れ外湾へ。それまでの入り江の風景とは一変する風景、たくさんの養殖筏が浮かぶ「生産の海」。

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三重県特産の海藻・柑橘類・茶葉の粉末を混ぜたエサで育てる伊勢まだいは、鮮度を保つ日持ちの良さと脂分を抑えたさっぱりした味わいが特徴。東日本大震災の津波で、ここ阿曽浦の養殖業者にも大きな被害があり、その復興のために立ち上げられたプロジェクトから伊勢まだいが生まれました。

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大学を休学し世界中を旅した橋本さん。ハワイで生活をはじめた頃にお父様の体調が悪化、帰国してそのまま家業を継ぐことに。日本での最初の仕事は、車に鯛を積みこんで日本国中の業者に飛び込みで阿曽浦の鯛を売り込むことだったそうです。安定した水揚と、安定した販売先の確保した今、新たな挑戦にも取り組みを始めています。

漁師体験ものそのひとつ。養殖のほかにも小型の定置網を行う橋本さん。漁船に乗っての鯛の餌やり、定置網漁が体験できるプログラムをはじめています。カワハギやグレ、スズキ、アオリイカなど様々な魚が獲れる定置網体験では、獲れた魚の生態や食べ方などを丁重に解説しています。もちろん獲れた魚は持ち帰りも可能。お母さんが働く魚屋さんで、魚のさばき方体験もきます。

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「家庭の食卓では魚離れが進んでいます。どうやって獲るの、どうやって育てるの…を体験することで、もっと身近な食材になるんじゃないかと思っています。魚嫌いな子供さんも、自分で獲って自分で捌いた魚は食べるんです。「美味しい!」って。漁業は楽しいし、美味しい。それを知ってもらえればと思ってます。」

 

近年の温暖化や海水温度の上昇は、少しずつ海の環境を変えていっています。今は安定して育成できている鯛ですが、来年も、再来年も順調とは限らない。養殖の魚種を増やすことで、少しでもリスクを減らしていきたい。何より、新しい三重のブランド食材が成功すれば、この漁村全体の漁師に新しい仕事ができる。

「クエを食ったら、ほかの魚は食えん」と称されるクエは、弾力のある歯ごたえと淡泊ながら上品なあぶらののった味わいが魅力の高級魚です。天然物は漁獲量が少なく、幻の食材と呼ばれています。南紀にかけて専門店も多く、特に関西方面では鍋や刺身で人気の高い魚、クエ。
伊勢まだいを生み出した阿曽浦の環境は、どんな魅力的なクエを生み出せるのか。橋本さんの挑戦は始まったばかりです。

漁村オーナーチャレンジプロジェクト「阿曽浦のクエ」

G.League三重では、この阿曽浦でのクエ養殖を2017年のチャレンジプロジェクトに認定。一年間をかけて橋本さんの挑戦を取材します。稚魚の放流から育成の状態を、美しい阿曽浦の風景とともにお伝えしたいと考えています。
また、12月17日より販売開始となった「三重漁村定期便」では、その収益の一部を「三重漁村ファンド」として運用し、クエ養殖の備品・研究費に投資いたします。

三重漁村定期便をご購入いただいた皆様には一年後、クエがもっとも美味しくなる来年の冬に、新たな三重ブランドの可能性を秘めた「阿曽浦のクエ」を、食材のモニターとして、またチャレンジプロジェクトのオーナー様のおひとりとしてお送りさせていただきます!
G.Leagueは、三重の漁村で暮らす漁業者を応援しています。

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